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福井市ベル  時計の防水性能は劣化していくの?

福井市ベル  時計の防水性能は劣化していくの?

時計の防水性は劣化するの?

 

私たちの周りで販売されている、ほとんどの時計には、幅広い性能の防水機能がついています。何故なら、精密機械である時計にとって、水はいちばんの大敵となるからです。そんな防水機能も必ず劣化はしていきます。そこで今回は、防水性能のと劣化についてご紹介していきます。

 

はじめに

 

福井市ベル時計防水
時計 防水

 

時計の多くには、裏蓋に『WATAR RESIST』、『W.R.』という表示が刻まれており、

これは、JIS(日本工業規格: Japanese Industrial Standard)と、ISO(国際標準化機構: International Organization for Standardization)によって定められた防水性能の基準を、クリアした証明としての表示となります。
ですが、その防水性は、購入した時のみのものだと知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか?
実は、時計を所有している人の生活習慣や、日々の使用状況、長期間使用している時計の劣化具合によっては、遅かれ早かれ、防水性能が少しずつ落ちていくものなのです。

 

では、「休日にしか着けてないなら大丈夫では?」と考える人もいるかと思いますが、使用時の取り扱い方や、時計の保管方法、経過年数により、やっぱり防水性は低下しているのです。
そのため、普段通りに使用していたはずなのに、ガラス面が曇ったりすることに、ふと気づいたりするのです。水分の侵入による時計の機能不良に気をつけるためにも、防水性能の種類や、注意点などを今からご説明していきます。

 

非防水とは?

 

福井市ベル非防水時計
時計 非防水

 

「非防水」とは、防水の施されていない時計、耐水性能が全くない時計のこと。
1970年代以前のアンティーク時計やドレスウォッチに多く、裏蓋に『WATAR RESIST』の表示が無いもの、または表示があっても、かなり年式の経った時計になります。

 

注意点

 

とてもデリケートな時計で、雨や汗、飛沫や湿気、水蒸気などに弱く、使用には注意が必要。また、保管する場所も湿気、水気のある所は、必ず避けた方がいいでしょう。高温多湿な日本の夏の使用では、こまめに時計に付着した汗を綺麗に拭き取ることと、制汗剤などを前もって腕に吹き付けて、予防するのもいいですね。

天気や気温、湿度など、非防水だからこその、細やかな注意が必要となります。ただし、保管場所は、乾燥剤の入ったクローゼットの中は、時計内部の潤滑油まで乾燥しかねないので、そういった場所もなるべく避けた方がいいでしょう。

 

 

3~10気圧防水

 

福井市ベル防水時計
時計 10気圧防水

 

一般的に出回っている時計では、一番多い種類の防水性能と言ってもいいでしょう。
2〜3気圧は日常生活防水タイプになり「1種防水時計」、5気圧~は日常生活強化防水タイプで「2種防水時計」と言われます。

 

注意点

 

2〜3気圧は防水性が低いので、汗や水滴ぐらいなら大丈夫ですが、水に濡らしたり、つけるなどはNG。
5〜10気圧なら、汗、雨、湿気、普段使いの手洗いや、水仕事用として使用する分であれば防ぐと言われます。
30m、50m、100mの水圧に耐えうる防水性能をもつという時計ですが、水道の蛇口から出る水が、思い切り当たるような水圧が掛かったり、水の中での必要以上の動きで、水圧が掛かると、表示気圧を越えてしまい、水が時計内部に入り込む可能性があります。つまり、水中で動かさず、静止状態のまま、水に浸けるだけの耐圧性ということになります。洗濯する時に、間違えて時計をポケットに入れていて、時計に水が入るのは、この水圧に耐えられなかった可能性が、一部あるでしょう。

 

20~30気圧防水

 

福井市ベル防水時計
時計 20気圧防水

 

200~300mの水圧に耐えられる性能の時計。こちらも、日常生活強化防水で、スポーツ向けの時計に多く、水仕事や海水浴、プールなどの浅瀬の遊泳、水上での使用や、スキンダイビング等の、ウォータースポーツに使う、ギリギリのラインであれば、耐えられる時計と言われています。

 

注意点

 

ただし、急激な圧のかかる泳ぎ方や、使い方をしてしまうと、あっという間に、指定の気圧を超えてしまいます。また、「水に強い」「どんなに水につけても大丈夫」という思い込みから、お風呂に入る時につけたまま入ってしまうのが、この防水性能の時計を持つ方に多いよう。実際には、高温、温水等は、時計の金属錆び、腐食に繋がったり、シャンプーや石鹸のかすも、汚れとなってこびりついて、そこから錆びてしまったりするので、入浴時の時計の着用は、避けた方がいいでしょう。

 

 

100m防水〜200m防水(空気潜水時計)

 

福井市ベル防水時計
時計 100m~200m防水

 

このタイプの種類から、「AIR DIVER’S」「m」の表示となり、1種潜水時計といわれていて、ネジ込み式リューズのタイプが多く、100mの潜水に耐える事が出来て、なおかつ1.25倍の水圧に耐える耐圧性があるものになります。そのため、長時間の水中での使用が可能で、酸素ボンベを使う、スキューバダイビングなどの潜水にも使用可能。更に、ダイバーの命を守るために重要な、潜水時間、減圧時間を測定するための、回転ベゼルなどの装置が付いています。これらを「ダイバーズウォッチ」と呼んでいます。

 

注意点

 

ただし、空気潜水時計は、深海などの、表示以上の水深での使用は出来ませんので、飽和潜水時での使用は不可能です。

 

 

200m防水〜1000m防水(飽和潜水時計)

 

時計 300m防水

 

こちらは、「HE-GAS DIVER’S」の表示で、2種潜水時計といわれていて、防水性能が最も高い機能で、深海で使用が可能な時計です。大まかにいうと、最低でも100m以上の潜水に耐えられ、潜水時間と酸素ボンベの残量時間を管理する為の、逆回転防止ベゼルが備わり、加圧では、125%の圧にも耐える防水性能を持った時計ということです。

 

ちなみに、1000m防水を越える時計の有名どころでは、『ロレックス シードゥエラー』、『オメガ シーマスター プロプロフ』などがあります。両方とも、1200m越えの防水性能を持った、ハイスペックな飽和潜水用時計です。

 

人が深海に潜るためには、事前に、酸素とヘリウム混合ガスを、高圧環境下のタンク内で、体になじませて、深海の水圧に耐えるため、加圧状態にして、潜る必要があります。
深海での作業が終了しても、すぐに外には出られず、減圧症(潜水病)を防ぐために、再度高圧環境下のタンクに再び身を置き、体を減圧させなければなりません。この期間は、深海に潜る深さにもよりますが、潜水前後合わせて、数週間にも及ぶこともあるとか。
時間や曜日感覚が無くなってくる、そんな環境の中で、飽和潜水用時計は、タンク内で時間を自分で確認出来る、唯一の手段と言えます。
この減圧時に、もし、適切な方法で内部のヘリウムガスを放出せずにいると、減圧の際に時計は壊れてしまいます。
潜水時間や、ボンベの使用経過時間などを測る為の、回転ベゼル装置がついているのは、空気潜水時計と同じですが、腕時計の内部に入り込んでいる、ヘリウム分子を排出するための、ヘリウムガスエスケープバルブ、減圧バルブといった、仕組み等が付いているのが、飽和潜水用時計の特徴と言えるでしょう。

 

注意点

 

ケースが大きく、厚みもあり、耐圧性、耐磁性、視認性がよく、耐衝撃性もあり、海中作業の為の耐塩性、防水性能に優れて、重さもしっかりしているため、時計の性能から見ると、一般の普段使い向きではないかもしれません。水中での救助活動や、船のサルベージ、水中に落ちた品を探索するなど、まさに、水中で長期間に渡って作業する為の、プロフェッショナル仕様の専用時計です。作業に命を懸ける人向けだからこそ、定期的な防水検査、オーバーホールは、絶対に欠かせない時計と言えるでしょう。

 

bar表記とメートル表記

 

福井市ベル防水時計
時計 bar表記

 

 

時計を購入するときに、あまり注視しないかもしれませんが、上記のように、日常生活に使用する時計には、大体は「bar」「atm」の表示がされて、潜水用に使用する時計には「m」(メートル)、海外時計だと「ft」(フィート)などの表示が、文字盤内や、裏蓋にされています。
「bar」とは圧力、「atm」とは気圧の単位です。1barは1気圧と同等の圧力ということになります。
でも、10気圧と100mの表示は、一見同じように見えても、品質規格と試験項目という大きな違いによって、使用上の注意が明確に変わるので、防水性能は同じではないと考えたほうがいいでしょう。
10気圧=100mではなく、前述したように、10気圧時計をゆっくり100mの地点に入れて、その圧力に耐えられるという時計は日常生活防水用で、普段使いをしていても、食器洗い中に水道水のような大きな圧力がかかると、水の侵入を許すことになります。

 

注意点

 

「m」表示の時計は、腕につけて潜ることが出来て、水中での動作、圧力にも耐える、潜水用時計となるのです。
稀ですが、日常生活用の時計に「m」が付いている場合があるので、この表示にはを注意した方がいいでしょう。

 

防水検査とは?

 

防水検査

 

防水検査とは、「防水試験機」という専用の機械を使って行う検査のこと。購入してから、現在に至るまで使っている時計が、きちんと防水が効いているかを知るために、時計に気圧を掛けて、気密漏れがしていないかを、確認することができます。

よく勘違いされがちなのですが、防水検査は今ある現状の防水性を調べるためのものにすぎません。決して、防水性を高めたり、回復させるものではないので、間違いのないようにしておきましょう。

この検査結果により、防水性が効いていると、これまで通りに使うことができますが、防水性が失われていた場合には、水には十分に気をつけて使う必要があります。

 

注意点

 

また、防水検査をすることができない時計もあります。出来ないタイプとして、非防水時計、木製・プラスチック製時計、キズや破損、劣化が多い時計などがあります。ガラスが欠けていたり、裏蓋のねじがなかったりするものもできない場合が多いかと。

見た目では分からない防水性能は、汗、皮脂、汚れによる錆、腐食でも失われます。
ちゃんと防水性が機能しているか、定期的にチェックをしないと、雨や手洗いの時や水仕事などで、もしかしたら、機械内部に水が入り込むことも、あるかもしれません。

 

パッキンの役割とは?

 

福井市ベル 時計 パッキン
電池交換で使うパッキン

 

ほとんどの時計には、裏蓋の所に「パッキン」という部品が使用されています。これは防水性能を保証するものではありませんが、空気中に漂う塵や、雨、汗、湿気の侵入を防止し、気密性を保つ役割のものと考えておいた方が良いかと。パッキンには、ゴム製のものとプラスチックのものと2種類あります。特殊なパッキン(プラスチック製)以外は、ほとんど新品のゴム製のパッキンがセッティングされています。

 

劣化すると

 

このゴム製パッキンは、経年と共に、裏蓋に押しつぶされ、形も崩れて、長く放置すると、表面についたオイルは乾ききって、しなやかさは失われ、パキッと折れるほどに、硬くなってしまいます。目には見えないこういった変化に気づかず、『電池交換して、時計が動けば別にいいか』と放っておくと、劣化したところから、汗も雨も空気中を漂う塵、汚れが素通りしてしまい、内部の機械が劣化する原因になるかもしれません。定期的な電池交換の時、防水検査と共に、パッキンも替えることをお勧めします。

 

生活する上での注意点

 

福井市ベル時計 注意点
使用上の注意点

 

注意点①お風呂

 

「防水のある時計だから大丈夫」という思いから、前述したように、時計をしたまま、お風呂に入ったりすると、時計の内部に水滴が発生して、ムーブメントやリューズの巻芯が錆びたり、熱に弱いパッキンが劣化したり、ガラスのコーティング部分が剥がれて、ガラスが外れる原因になったりします。また、バンドやケースの外装部分が劣化してしまったり、石鹸、シャンプーの汚れで腐食したりすることも。お風呂での使用は、危険信号が本当にたくさんあるので、時計は必ず外してください。

蒸気や急激な温度変化にも弱いので、時計内部に結露が発生してしまいます。サウナでの使用も絶対に避けてください。

また、一度つけて入って、『曇らなかったから大丈夫!』と、毎日着け続けてしまうと、劣化は延々と進み続けます。
温泉などは、ジュエリーを着けたまま入ると、色が変わってしまうことがあるように、その成分が、時計に大きなダメージを与える可能性があるので、とても危険です。

 

注意点②リューズやボタン操作

 

また、雨や手洗いの時に、本体が濡れた状態で、リューズを引いたり、ボタンを押したりすると、リューズやボタンの隙間から水分が入り込んでしまい、修理の原因である錆びや、腐食がひろがり、時計の機能を低下させてしまいます。濡れた箇所はしっかりと拭いて、湿っている間は、ボタン操作、リューズ操作は控えましょう。
夏の海水浴の時期は、海での使用も多くなりがちですが、水中でリューズやボタンの操作は、どんなに防水性が高くても、もちろんしてはいけませんが、水にはいる前には、時計内部に水が侵入しないように、必ず時計の点検をしてください。
たまにある行動としては、時計あわせの時に、リューズを引き出したままにしてしまうことがあるようですが、このまま使用していると、防水性はないままの状態となってしまいます。リューズを使ったあとは、ちゃんと時計本体に押し込み、締まっているのを確認するようにしましょう。

 

注意点③防水検査を定期的に!

防水性を過信して、表示気圧以上の水圧に晒したり、「水」を想定した防水性能に合わない使い方をしてしまうと、2年も持たずに、まず、時計の外装から傷み始めて、最初の電池交換の後には、防水性が著しく低下する可能性があります。
防水性能の低下によって、取り返しのつかなくなる前に、今現在、防水がしっかりと効いているのか、パッキンは新しくなっているか、このまま水仕事をしても本当に大丈夫なのか、内部清掃が必要な時期ではないのか?など、自分で注意して確認する必要があります。

 

まとめ

 

 

福井市ベル時計修理
福井市で時計修理ができる専門店

 

いかがでしたでしょうか?今回は、時計の防水性能と劣化についてご紹介させて頂きました。どんなに高価で、高性能な時計であっても、防水性能は、購入した当時のままで保たれるものでは決してなく、時計の取り扱い方や、経年期間が延びるごとに、どんどん失われていくものだと分かりましたね。
大切な時計の防水が、きちんと効いているのか知るためには、定期的な「防水検査」を欠かさないことが大切!

 

自分が乗っている車の車検が近づくと、車メーカーから通知が来ますが、時計は自分で気づいて、手入れをする必要があります。メーカーが推奨する、3~5年に一度の、定期的なオーバーホールをする事で、よほど長く使用している時計でなければ、今できる範囲内での防水性能を維持することが出来ます。
どこかにぶつけてしまったり、落としたりしたことで、裏蓋やケース自体が、パッと見ではわからないレベルで、わずかに歪んだり、ガラスが割れたり、または外れたりすることでも、防水性はなくなります。衝撃は外部と内部の破損に繋がるだけでなく、それが原因となって、水が入り込んでしまうことになるのです。

 

せっかく、縁があって愛用している時計ですから、思い出も、思い入れもある大切な時計を、出来るだけ長く使うためにも、定期的なメンテナンスは必要。

福井市で時計の修理をお願いするならTAKEUCHIベル店がオススメ。修理専門スタッㇷもいるので安心して任せられますよ。

 

営業時間 10:00~20:00

店舗住所 〒918-8015 福井県福井市花堂南2-16-1 ベル1F

電話番号 0776-35-8882

WEBサイト https://bell-bridaljewelry.com/

 

 

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