【福井市エルパ 】価格別！機械式時計のオススメブランドをご紹介！

時計の魅力がたっぷりと詰まった機械式時計！価格帯も種類も幅広く、自身に合うモデルを探す楽しみもあります。今回は、そんな機械式時計の魅力から価格別のオススメブランドまでをご紹介します！

機械式時計ってどんな時計？

こちらはゼンマイを動力源に動く時計。巻きあがったゼンマイがほどけようとする力により動くという仕組みです。しかし、ゼンマイの力をそのまま針に伝えると、猛スピードで針が回転してしまうため、テンプという部分の正確な振動によって歯車を調整しながら針を動かしているという複雑な構造になっているもの。クォーツと比べるとたくさんのパーツを使っており、厚みと重みがあるのが特徴です。その為、衝撃を受けると壊れてしまう可能性がどうしても高くなってしまう性質が。1970年代になると値段も低く、精度も高いクォーツ時計が発表されました。これにより機械式時計は大きな打撃を受けます。この出来事はクォーツショックと呼ばれています。クォーツショックにより低迷していた機械式時計ですが、1990年代ごろから再び注目を浴びるようになります。機械式時計は高い技術力をもつ職人たちによって手作業で作られているため、クォーツ時計とはまた違った手作りならではの魅力が再認識されました。

機械式時計の魅力とは？

機械式時計の良さは、メンテナンスをしていれば数10年使い続けることができる点。親から子に、そして孫に、永く世代を超えて使っていけるのも魅力。きちんととメンテナンスをしながら丁寧に扱っていれば半永久的に使うことが出来るのです。　100年以上前に作られた時計をアンティーク時計と言い、現代の時計とは一味違った魅力が。実際に愛用している方も多くいます。また、秒針の流れるような動きも機械式時計の特徴です。時計に耳を近づけると“チチチチチ”と機械音が聞こえます。機械式時計の中には、裏蓋がスケルトンになっているものも多く、機械の動きを見ることが出来ます。

機械式時計を長く使うために重要なこと

これは機械式時計に限らずですが、時計を長く使うためには“オーバーホール”が重要になってきます。オーバーホールとは、時計内部の分解掃除のことで、部品の油汚れを綺麗にして新しい油を塗り直す作業のことです。その際に劣化した部品は交換し、また長く使える状態にします。基本的には5〜6年に一度の定期的なメンテナンスとしてオーバーホールを行うことが好ましいとされています。購入してから使用していない場合でも、5〜6年経つと部品に差してある油が劣化してしまうためです。また、油汚れが酷い状態で使用し続けると、部品が痛み、劣化を早める原因にもなります。定期的にオーバーホールをする事で部品も長持ちします。

機械式時計はどのくらいで止まる？

機械式時計は先程お伝えした通り、ゼンマイを巻き、解ける時の力を動力源として動いています。ゼンマイを最大に巻き上げてからの駆動時間は時計によって様々ですが、おおよそ40時間（約2日間）程度が一般的です。自動巻きの時計であれば、腕に装着している時にゼンマイを巻き上げてくれるので、外してから約2日持つことになります。手巻きのみの時計の場合は、都度巻き上げる必要があります。また、ゼンマイが解けていくと、最後の方は力が弱くなり時間が遅れやすくなります。手巻きのみの場合は毎日1回同じ時間に巻き上げるのが理想の使い方です。ただ、使わない場合は止めていても問題ありません。

機械式時計の歴史

普段、私たちの身近にある時計。機械式時計はどのように誕生したのかご存知でしょうか？機械式時計の誕生と、歴史を簡単にご紹介します。

機械式時計の誕生

世界初の機械式時計は、今からおよそ750年以上前、ルネッサンスの時期である1270年から1300年頃に誕生しました。世界初の機械式時計は塔時計であり、北イタリアから南ドイツに至る地域で作られていたと言われています。この時代の時計には、まだ文字盤や針などは無く、鐘を鳴らすことによって時間を知らせていました。この時代は現代のようにゼンマイを巻いて動かすのでは無く、錘の重さを利用して歯車を動かしていました。時計には２つの錘が付いており、時計を動かす錘と鐘を鳴らす錘に分かれていました。機械式時計が発明されるまでは、砂時計や日時計、メモリ付きのろうそく時計などを利用し、都度鐘を鳴らしており、非常に手間のかかる作業でした。自動的に鐘のなる機械式時計はそんな手間を省くことができるため、重宝されていました。当時の時計の精度は50秒に1秒でした。

持ち運びが出来る時計の誕生

今では当たり前に腕時計やポケットウォッチがありますが、持ち運びのできる時計が誕生したのは16世紀に入ってから。先程も紹介した通り、この時代の機械式時計は錘を動力源として動かしていたため、時計を持ち運ぶどころか移動させることも出来ませんでした。しかし、現代でも使われている機構であるゼンマイを動力源とした時計が開発され、持ち運びが可能な時計が誕生しました。世界初の持ち運び可能な時計は、1510年に誕生し、筒状の時計で40時間動いたとされています。世界初のこの時計は、現在ドイツのニュンベルクにある国立ゲルマニッシュ博物館に収蔵されています。

振り子時計の誕生

16世紀前半になると、時計としての精度がグッと上がりました。それまで50秒に1秒ずれてしまっていたものが、5分に1秒になりました。これは、それまで使用していた等時性のない棒テンプが等時性のある振り子に変えたことで、飛躍的に精度を高めることが出来ました。しかし、振り子時計は振動に弱いため、持ち運びは出来ませんでした。そこで16世紀中頃に、調速機“テンプ”が開発されました。テンプは振り子同様に等時性を持ち、さらに振動に強いため、携帯時計でも5分に1秒の誤差と、当時では非常に高い精度の携帯時計が実現されました。

脱進機の進化

16世紀中頃には、ゼンマイのエネルギーを歯車に伝える時に速度を調整する脱進機も進化します。冠型よりも精度の高い“シリンダー”脱進機が誕生しました。さらに、17世紀に入ると、マリンクロノメーター用の脱進機も開発されます。マリンクロノメーターとは、航海で船の位置を正確に測ることの出来る高精度な機械式時計のことです。マリンクロノメーター用の脱進機が開発されたことで、8時間に1秒の誤差という高い精度に加えて、耐振動性も強くなりました。18世紀には、現代の脱進機に繋がる重要な脱進機が開発されます。デッドビート脱進機をベースとして、テンプとガンギ車の間にレバーを組み込んだ“レバー脱進機”です。これを大元として、現代の脱進機に進化していきました。

4〜6万円代のオススメブランド！SEIKO5スポーツ(セイコー ファイブ)

スポーティーながらフォーマルに使える時計も多いセイコー5。1963年に発表され、長年にわたり多くの人に愛されているブランドです。名前にも付いている“ファイブ”ですが、“５つの特徴”という意味があります。これは当時の技術と実用性に注目したもので、“防水”“自動巻き”“4時位置リューズ””3時位置のデイ・デイト一体窓表示“”耐久性に優れたケースとブレスレット“が５つの特徴とされてしました。この５つの特徴は、日常的に使う時計として非常に重要で便利な機能です。特に防水と自動巻きが標準装備されたことは当時革新的であり、多くの方々に支持されることとなりました。そんなSEIKO5は1963年に誕生して以来、今でも進化が止まりません。2019年にはブランドを一新し、先程の５つの特徴を新たな“５つのスタイル”へと変化させました。“Sports Style” “Specialist Style” “Suits Style” “Street Style” “Sense Style”が新しいスタイルとして出来ました。利便性や実用性はもちろんですが、さらにデザインにこだわるブランドに成長しました。スポーティーな時計だけでなく、クラシックやストリートなど、ファッション性の高いスタイルへと変化し、実用的な時計から個性を表現するための時計になりました。

SBSA229

キャリバーNo:4R36駆動方式メカニカル、自動巻（手巻つき）、精度:日差＋45秒～－35秒、駆動期間:最大巻上時約41時間持続、秒針停止機能、カレンダー（日付・曜日）機能つき

SBSA271

キャリバーNo:4R36駆動方式メカニカル、自動巻（手巻つき）、精度:日差＋45秒～－35秒、駆動期間最大巻上時約41時間持続、秒針停止機能、カレンダー（日付・曜日）機能つき

10万円代のオススメブランド！TISSOT(ティソ)

TISSOTは1853年にスイスのシャルル・ティソにより生まれた、創業170年以上の長い歴史を持つブランドです。当時から高い技術力と時代を先取りする先見性とマーケティング能力の強いブランドでした。日本ではメジャーなブランドという印象は薄いかもしれませんが、世界的に大人気のブランドです。特に欧米の指示が強いことが特徴です。2007年には年間生産本数が200万本を超え世界1位に。当時の２位の時計は100万本に満たなかった事からもTISSOTが圧倒的な人気を博してしたことが分かります。2021年には遂に400万本を突破し、TISSOTの人気は衰えることを知りません。TISSOTの最大の特徴として、コストパフォーマンスの高さがあります。ただ安いだけではどんなブランドも人気は続きません。TISSOTはダイバーズウォッチにスポーツクロノグラフ、レクタングラーなど幅広いシリーズ展開をする事で多くの人々の心を掴み、創業以来170年を超える老舗の時計ブランドに成長してきました。

10万円代のオススメブランド！Presage(プレザージュ)

PresageはSEIKOが出している機械式時計のブランドです。優れた実用性に高級感のあるデザインが人気のPresage。先程のSEIKO5が実用的なスポーティーな時計なら、Presageは“手が届くラグジュアリーな時計”をテーマにしたドレッシーなブランド。デザインの中には日本の伝統美が織り込まれており、海外でも注目を集めています。例えば、あるモデルの文字盤には日本初の磁器として400年以上の歴史を持つ有田焼が使われており、日常から日本の伝統を感じ取ることが出来ます。その他にも琺瑯や漆、九谷焼などの文字盤が使われることも。また、裏蓋はスケルトン仕様になっており、機械式ならではの動きが見えるのも魅力です。

SARX125

キャリバーNo：6R55、駆動方式：メカニカル　自動巻（手巻つき）、精度：日差＋25秒～－15秒、駆動期間：最大巻上時約72時間持続、機能：秒針停止機能

SART003

キャリバーNo：6R5H、駆動方式：メカニカル　自動巻（手巻つき）、精度：日差＋25秒～－15秒、駆動期間：最大巻上時約72時間持続、機能：24時針つき・秒針停止機能

20〜40万円のオススメブランド！KING SEIKO(キングセイコー)

KING SEIKOはPresage同様、SEIKOが出している機械式時計のブランドです。1961年に誕生し、当時はGrand Seikoと双璧を成す高精度と高品質の時計として人気のブランドでした。同時期に発売されたGrand Seikoが当時のサラリーマンの月給3ヶ月分と華々しいイメージに比べ、KING SEIKOは月給1ヶ月分と“質実剛健で庶民の味方の時計”のイメージ。しかし、精度も高く安価なクォーツ時計の普及の影響を受けて1976年に生産終了を余儀なくされました。ですが、その後も度々発売されていた復刻モデルが絶大な人気があったため、2022年に約50年の時を超えてレギュラーコレクションとして復刻を果たしました。ビジネスシーンでも使いやすい洗練されたシンプルなものから、個性を表現できるものまで多彩に種類があるのもKING SEIKOの魅力です。

SDKS015

キャリバーNo：6R55、駆動方式：メカニカル　自動巻（手巻つき）、精度：日差＋25秒～－15秒、駆動期間：最大巻上時約72時間持続、機能：秒針停止機能

SDKA015

15~40万円のオススメブランド！EDOX(エドックス)

EDOXは1884年に腕時計の本場であるスイスで誕生したブランドです。ダイバーズウォッチやクロノグラフなど、スポーツウォッチがメインです。特に防水にダイバーズウォッチに特化しているブランドで、世界一の防水と謳っているほどです。デザインもシンプルなものからフルスケルトンの個性的なものまであり、自分の好みで選ぶことが出来ます。中でもネプチュニアンのスカイダイバーというシリーズはエスケープバブルも搭載しています。多くのスポーツ選手やレーシングドライバーに支持され、愛されているブランドです。また、高性能で高品質ながら良心的な価格で、コストパフォーマンスも良い点もEDOXが多くの人に選ばれる要因です。

60万円〜のオススメブランド！Grand Seiko(グランドセイコー)

1960年に世界最高級の腕時計を作り出すという決意の元、SEIKOが打ち出したブランドです。国内での人気はもちろん、国外限定モデルを発表するほど海外からの人気も非常に高いブランドです。2017年には、１つの高級腕時計ブランドとして独立しました。文字盤のロゴもSEIKOからGrand Seikoになりました。Grand Seikoの特徴として“マニファクチュール”という点が挙げられます。マニファクチュールとは、ケースや文字盤、バンドなどの外装から、内部のムーブメントまで全てを自社で一貫して製造しているブランドの事を指します。どんな高級時計でもムーブメントは他社製のものを使う場合がほとんど。Grand Seikoは２つの製造地と２つの工房を所有しており、設計から出荷まで全てを自社で行なうマニファクチュールを実現しています。外装研磨も職人がひとつひとつ手作業で行なっているため、ケースに顔を近づけると鏡のように映ります。特に人気なモデルはスプリングドライブが搭載されたモデルです。他の機械式時計と比べて、秒針の動きが滑らかで精度もトップクラスです。

SBGA465

キャリバーNo：9R65、駆動方式：スプリングドライブ　自動巻き（手巻き付）、駆動時間：最大巻上時約72時間（約３日間）持続、精度：平均月差±１５秒（日差±１秒相当）

SBGE281

キャリバーNo：9R66、駆動方式：スプリングドライブ　自動巻き（手巻き付）、駆動時間：最大巻上時約72時間（約３日間）持続、精度：平均月差±１５秒（日差±１秒相当）

まとめ

今回は機械式時計ならではの魅力と、価格別でオススメのブランドをご紹介させていただききました。定期的にメンテナンスをする事で世代を超えて受け継いでいける機械式時計。クォーツ時計の普及により一時期は低迷しましたが、クォーツ時計に負けない魅力が沢山詰まった機械式時計を是非手に取って見てみてください！今回ご紹介した時計はもちろん、他のブランドの時計やクォーツ時計、ソーラー時計が福井市エルパ にあるTAKEUCHIで沢山見られるようです！是非一度見てみてくださいね！