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【静岡】一生ものにするために:腕時計の正しい知識と扱い方

【静岡】一生ものにするために:腕時計の正しい知識と扱い方

腕時計は、単なる時間を知るための道具ではありません。それはあなたの個性やライフスタイルを映し出すアクセサリーであり、時には人生の節目を記憶する大切な記念品にもなります。高価な機械式時計から、カジュアルなクォーツ時計まで、どんな腕時計であっても、適切な知識と正しい扱い方を身につけることで、その輝きを保ち、まさに「一生もの」として長く愛用することができます。

腕時計の種類を知る:それぞれの特性と注意点

腕時計を正しく扱う第一歩は、まずご自身の時計がどの種類に属するかを知ることです。

1. 機械式時計

ムーブメント(内部機構)が、ゼンマイを動力源として歯車の複雑な組み合わせで駆動する時計です。

手巻き式: リューズを手で回してゼンマイを巻き上げるタイプ。毎日決まった時間に巻き上げる習慣が必要です。

自動巻き式: 腕の動きによるローターの回転でゼンマイが自動的に巻き上がるタイプ。毎日着用するか、ワインディングマシーンを使用しないと止まってしまいます。

特性: 職人の技が光る複雑な機構が魅力。秒針の動きが滑らかで、味わい深い。定期的なオーバーホール(分解掃除)が必須。

注意点: 磁気や衝撃に弱い。防水性能が低いものが多い。時間精度はクォーツに劣る場合がある。

2. クォーツ時計

電池を動力源とし、水晶振動子に電圧をかけることで発生する微細な振動を利用して時間を計測する時計です。

特性: 高い時間精度が魅力で、手間がかからない。比較的安価なものが多い。

注意点: 定期的な電池交換が必要。電池切れを放置すると液漏れにより故障の原因になることがある。

3. ソーラー時計 (エコ・ドライブなど)

光エネルギーを電気エネルギーに変換し、二次電池に蓄えて駆動するクォーツ時計の一種です。

特性: 電池交換が不要、または頻度が大幅に減るため、メンテナンスの手間が少ない。

注意点: 定期的に光に当てる必要がある。完全に放電した状態が続くと寿命が短くなることがある。

日々のケア:時計の寿命を延ばす基本

どんな時計であっても、日常的なちょっとした心がけが、時計を長持ちさせる秘訣です。

優しく拭き取る

一日の終わりには、柔らかい乾いた布(マイクロファイバークロスなどが最適)で、ケース、ブレスレット、風防(ガラス面)の汚れや指紋、汗などを優しく拭き取りましょう。特に汗は金属を腐食させる原因になるため、こまめな手入れが重要です。

水濡れに注意

腕時計には「防水性能」が表記されていますが、その意味を正しく理解することが大切です。

日常生活防水(3気圧防水、5気圧防水など)

汗や洗顔時の水滴、小雨程度には耐えられますが、水泳やシャワーなどでの使用は避けてください。

10気圧防水以上

水泳や素潜りにも対応できますが、表記されている気圧の範囲内での使用に限られます。ダイビングをする場合は、専用の「ダイバーズウォッチ」を選びましょう。

共通の注意点

お湯や石鹸水はパッキンを劣化させる可能性があるため、避けてください。また、リューズがしっかり閉まっていることを常に確認しましょう。水中でリューズやボタンを操作するのは厳禁です。

衝撃を避ける

 腕時計は精密機器です。落下させたり、硬いものにぶつけたりしないよう注意しましょう。スポーツをする際などは、時計を外すか、衝撃に強い設計の時計(G-SHOCKなど)を選ぶことをお勧めします。

磁気から守る

スマートフォン、タブレット、PC、IH調理器、スピーカー、バッグのマグネットホックなど、身の回りには磁気を発生するものが多くあります。特に機械式時計は磁気の影響を受けやすく、時間が狂う原因になります。磁気を帯びてしまった場合は、時計専門店で「磁気抜き」を依頼しましょう。

温度変化を避ける

高温多湿な場所や、急激な温度変化がある場所での保管・使用は避けましょう。パッキンの劣化や内部油の変質、電池の寿命短縮につながる可能性があります。サウナや炎天下の車内での放置は厳禁です。

定期的なメンテナンス:プロに委ねる重要性

日々のケアだけでは補えない、内部のメンテナンスも非常に重要です。

オーバーホール(分解掃除)

機械式時計にとって、オーバーホールは車の車検のようなものです。内部の油は時間の経過とともに劣化し、部品の摩耗が進みます。3~5年に一度、専門業者に依頼して分解・洗浄・部品交換・注油・精度調整を行うことで、時計本来の性能を維持し、長寿命化につながります。クォーツ時計も、7~10年程度でのオーバーホールや電池交換の際に内部点検を推奨します。

電池交換

クォーツ時計の電池が切れたら、できるだけ早く交換しましょう。液漏れを起こすと、内部機構に深刻なダメージを与える可能性があります。ご自身での交換は避け、専門の時計店に依頼してください。

パッキン交換

防水性能を維持するために、パッキンは定期的に交換が必要です。オーバーホールの際などに同時に行われることが一般的です。

賢い保管方法:休ませる時間も大切に

毎日使う時計もあれば、特別な日にだけ着用する時計もあるでしょう。使わないときの保管方法も、時計の寿命に大きく影響します。

適切な場所

直射日光が当たらず、湿気が少なく、温度変化の少ない場所に保管しましょう。時計専用のケースや、内側が柔らかい布で覆われた引き出しなどが理想的です。

ワインディングマシーン

自動巻き時計を複数所有していて、毎日すべての時計を着用しない場合は、ワインディングマシーンの使用を検討しましょう。時計が止まるたびに時刻合わせをする手間が省け、内部油の凝固を防ぎ、時計の寿命を延ばす効果も期待できます。

長期保管時の注意

長期間使用しない場合は、電池式の時計は電池を抜いて保管すると液漏れのリスクを減らせます。機械式時計は、定期的にワインディングマシーンにかけるか、数ヶ月に一度は巻き上げて動かしてあげることで、油の固着を防げます。

異常を感じたら:早めの対処が鍵

「最近、時間がずれる」「異音がする」「リューズの操作がしづらい」など、いつもと違うと感じたら、早めに専門業者に相談しましょう。小さな異変が、大きな故障の前触れであることも少なくありません。放置すると修理費用が高額になったり、最悪の場合修理不可能になったりすることもあります。

まとめ

腕時計は、単なる時を告げる道具ではなく、あなたの人生に寄り添い、共に時を刻む大切なパートナーです。その美しさと機能を長く保つためには、正しい知識と愛情のこもったケアが欠かせません。日々の手入れ、定期的なプロによるメンテナンス、そして適切な保管。これらを実践することで、あなたの腕時計は、まさに「一生もの」として、輝き続けることでしょう。

LUCIR-K

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