高い時計と安い時計の違いって？長く使うコツも伝授します！

店舗のみでしか物が手に入れていた昔とは違い、インターネットを通してより良いものやより安いものを、より価値のあるものを探すことができる現在。いろんなものが飽和状態で、何を選択したらいいか分からないというのは実は腕時計の世界でも同じ。現在腕時計にも数えきれないほどの種類があります。極端な例ですが、インターネット上には数千円の手軽なものもあるのに高級ブランドで数百万以上もするものがあったりと。また時計屋さんでも3万の時計もあれば10万以上する時計がディスプレイされていたりと。正直高いものと安いもののどこがどう違うのかと疑問に思う人も多いはず。今日は腕時計の高いと安いの違いについて徹底解説します！

腕時計の価値って？

この世の中には高い時計と安い時計がたくさん溢れています。自分の時計の価値がどのくらいになるのかは気になるところ。ただ腕時計の「価値」と言っても一言で表すことはできません。自分の腕時計がどのくらいのものなのかいくつかの観点からお話しします。

買った時の価値

価値という言葉を聞いてまず思い浮かべるのがまず買った時の価格。○○円で手に入れたという記憶は強烈に残るもの。特に何十万や何百万で買ったというものは自分の記念になったり、自分の自信にもなります。買った時の価格から考えて、修理をして使い続けるのか、人に譲ったりするかを決めるという方もいます。また、全く同じモデルでも買った時の金額から値上がりしている場合もあるので、大事に使うという人もいます。

売った時の価値

一番気になるところが自分の時計を売りに出すとどれくらいの値段が付くのかというところ。ひょっとしたら買った時の値段よりも高額で買い取ってくれるかもしれないと期待する人も多いですよね。腕時計の買取の金額は一部の高級ブランドや、素材が金で出来ているかどうか、また状態が良いかどうかといったところに左右されるため思っているよりも値段が付かないことがほとんど。例えば国産時計の限定品でも傷だらけだったり状態が悪ければ値段が付かないことも多いです。買い取り業者によって力を入れているブランドが違ったり、相場やトレンドに左右されることでもあるので気になる人は一度査定に出してみるのもオススメ。

長年愛用しているという価値

買った時や売った時の値段では推し量れないのが長年使っているという価値。何千円で手に入れたものでも色合いが気に入っていたり、時間が確認しやすかったり、大切な人からの贈り物だったり。腕時計は使う人の時間に寄り添うものなのでずっと使い続けるという人もいます。中には20年以上も前のヴィンテージ時計や、はたまた50年以上前のアンティーク時計というものも。今でも世代を超えて愛されているものあります。何度も分解掃除をして大切に使い続けるというのも一つの価値です。

安いと高いのそれぞれのメリット

腕時計と言っても本当に様々。安い時計と高い腕時計のいい所を紹介する前に、具体的に安い時計と高い時計の定義について考えてみます。腕時計を持つ上で安いものは数千円から5万円までのものを安い腕時計と仮定します。ファンシーショップやファッションブランド、時計ブランドの低額のものが当てはまります。高い時計は５万円以上のものを高い時計と呼ぶことにします。現在の国産の時計メーカーでは1０万円から30万程のものが多く、ブランドや中の機械によっては100万以上するものも。海外製や限定品の中には数千万円するものもあります。一体安い時計と高い時計の何が違うのか。具体的に見ていきましょう！

安い時計の良いところ　①手軽さ

安い時計の良いところと言えば手軽さ。冠婚葬祭や子供の遠足など急に腕時計が要り用になったときにすぐに手に入れることができます。例えば中高生の子供が受験で腕時計が必要になった時。2、３万円までで何か見やすいものを持たせるという経験をした方も少なくないのでは？予算を気にせず気軽に手に入れられるというのが大きなポイントです。

安い時計の良いところ　②傷ついたり無くした時のショックが少ない

高級時計に比べて傷ついた時や無くしてしまった時のショックが少ないのも安い時計の利点。工事現場や農業、漁業などのような外仕事用に安い時計を使うという人も多いです。例えばG-SHOCKの電池のものは2、３万円までのものもたくさん。仕事の時はG-SHOCKしか使わないという人もいます。傷のつきにくい素材を使っている高級時計でも強い衝撃がかかればガラスが割れてしまったり、大きな傷が入ってしまうことも。高い時計であればあるほど、傷んでしまった時のショックも大きいです。

高い時計の良いところ ①一目でわかる造りの良さ

腕時計に興味のなければ高い時計も安い時計も一緒ではないかという人もいるでしょう。しかし高い時計は一目で高級品と分かるほど造りの良いものが多いです。安い時計にはない輝きが高い時計には見られます。具体的にはケースの素材が同じステンレスを使っていたとしてもランクの高いものを使っていたり、研磨の方法が違ったり、面取りの数が多かったり、ケースに歪みがあまり見られないように作ったりと。文字盤もただの平面ではなくて、文字盤の中にインデックスや針が美しく見えるように配置がされていたり。中にはフルスケルトンと言って向こう側まで透けて見えるほど複雑に作っているものも。さらにはケース自体に金を使い、白蝶貝やダイヤなどを用いてより華やかにラグジュアリーにみせているものもあります。高かい時計になるほど、時計自体の立体感や凹凸感、使用している素材からデザイン性が高いものが見ることができます。

高い時計の良いところ　②時計としてしっかり楽しめる

腕時計をファッションアイテムの一つや、その場しのぎで時間を見るものと考えるのは少しもったいかも。高い時計にはファッション性も実用性も優れた時計がたくさんあります。例えば国産のソーラー電波時計。光で充電して電波を受信し時間を合わせてくれるのがソーラー電波時計。機械式時計のように頻繁に時間を合わせる必要はなく、光りで充電して時間も正確。いつでも万全の状態でいてくれるのでとても便利。30万円近くするものは日本以外の電波を受信できるものも。機能的なだけではなく、細部の造りが綺麗なものも多いです。また機械式時計では世界三大機構と呼ばれるようなものをはじめとした、複雑な造りのものも多数。細かい部品と歯車の組み合わせだけで、駆動時間や精度の高い機械式時計は時計好きの憧れ。すぐに止まってしまって、一日に何十秒もズレてしまうと思われがちの機械式時計ですが。最新のものでは1週間以上動くものや月に15秒ズレるかるかどうかというほどの驚異的な精度を誇るものもあります。

高い時計の良いところ　③持つ人の自信になること

高級時計の何といっても大きなポイントは持つ人の自信になること。仕事を頑張った自分へのご褒美や、大きな目標を達成した記念に高くていい時計を見てみようという人も多いですよね。たくさんの人が憧れる高級ブランドのものは一種のステータスにもなります。また社交的な場所では腕時計が話のトピックになることも。また一つの高級時計をきっかけに、次は全くデザインも性能も違うものを目標にするということも！例えば国産のシンプルな高級時計を一つ手に入れたから、次は舶来性の凝ったデザインのものを目指して頑張ろうという風に。いい腕時計を持つということは持つ人を奮い立たせるものになるのです。

オススメするならGrand Seiko

高い時計と安い時計のそれぞれの良い点について考えたところで、実際にどんな時計を持つと良いのかというのが疑問に思うところ。今回は日本が世界に誇る高級時計の中からグランドセイコーを紹介します！日本国内にあるたった二つの工房で造られているグランドセイコー。工房の一つは岩手県のグランドセイコースタジオ雫石、もう一つが長野県にある信州時の匠工房です。自然豊かな工房の中で厳選された職人たちが組み立てと研磨などを手作業で行っています。シンプルなデザインの中にも日本的な陰影や情緒が見られるのが特徴。拘りぬいた部品と職人による緻密な組み立てによって精度も抜群。店頭に並んでいるのは厳しいテストをクリアしたもののみ。次からはこんな人にはグランドセイコーがぴったりというケースについてお話しします！

正確な時計が欲しい人

腕時計を探すときにまず気にするのが正確さ。グランドセイコーのムーブメントには「究極」をもじった9の数字から始まる番号が付いています。究極の名前の通りグランドセイコーの特徴はその正確さ。今のグランドセイコーのムーブメントは3つの柱と言われています。ブランドを設立から今まで受け継がれ続けているメカニカル、革命的で驚異的なクォーツ、そしてメカニカルとクォーツのハイブリッド式で唯一無二のスプリングドライブ。まず前提といて、一般的な機械式時計の精度は一日15秒から40秒、クォーツの一般的な精度は一月で15秒から30秒のズレが生じるのが普通だということ。グランドセイコーの各機種は一般的な腕時計とは比べ物になりません。メカニカルのモデルでは日差＋5秒－3秒という驚異の精度。電池が原動力のクォーツは一年で±10秒という驚異の精度。一般的な電池式の時計と違い、温度特性、耐湿度特性、耐衝撃性能などに優れた水晶振動子を使用しています。そしてスプリングドライブの精度は一月に±15秒。スプリングドライブとは機械式のように原動力はゼンマイでありながら電池式の時計のように調節が可能になっているハイブリッドのような機械。制御する部分にクォーツ式の水晶振動子を使っています。また引っかかりが全くなく流れるような運針も特徴。通常の機械式時計は引っかかるように小刻みに秒針が動いていきます。舶来の高級ブランドにも引けを取らない正確な精度と美しさで、スイスの天文台コンクールで何度も賞を獲得しています。

飽きがこなくてずっと使えるものが欲しい人

せっかく高い時計を持つのなら飽きがこないものの方が良いですよね。そんな人にもグランドセイコーはピッタリです！グランドセイコーの特徴と言えばそのシンプルさ。シンプル過ぎるものは飽きるのではと言う人もいますが実際はその反対！実はデザインが複雑で凝っているものほど飽きがきやすいと言われています。何十年と使っていても飽きがこないのがグランドセイコーのデザインの特徴。飽きの来ないシンプルなデザインはセイコースタイルとも呼ばれています。時代の流れとともに少しずつ修正はされていますが、基本の形は変わっていません。幅感のあるバーのインデックスに、太く力強いドルフィン針など。シンプルさがより職人の手磨きの美しさを際立たせます。また、しっかりメンテナンスをすれば30年、40年と使えるため次の世代に受け継ぐこともできます。世代を超えても愛される究極のシンプル。メンテナンスの際には研磨も再度してくれるので多少の傷がついてしまっても綺麗に使い続けることができます。

オススメのモデルはこちら

美しさも精度も素晴らしく、しっかりメンテナンスをすれば3世代かけて使うことができるグランドセイコー。その中でも使いやすいオススメのモデルを紹介します！

品名　・・・SBGP009
税込金額　・・・￥363,000-（2025年1月時点）
ムーブメント　・・・9F85クォーツ
精度　・・・年差±10秒
外装　・・・ステンレススティール
防水　・・・10気圧防水
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ガラスコーティング　・・・内面無反射コーティング
ケース径　・・・40.0ミリ

品名　・・・SBGE281
税込金額　・・・￥73,7000-（2025年1月時点）
ムーブメント　・・・9R66スプリングドライブ（手巻き付き）
精度　・・・月差±15秒
駆動時間・・・72時間
石数・・・30石
外装　・・・ステンレススティール
防水　・・・10気圧防水
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ガラスコーティング　・・・内面無反射コーティング
ケース径　・・・40.0ミリ

どんな時計でも必ずメンテナンスを！

安い時計、高い時計に関わらずお気に入りの時計を見つけたら必ず必要になってくるのがメンテナンスです。時計は何十、何百もの部品が使われていることもあり、複雑な精密機械です。長年使っていると、部品自体が劣化したり部品に塗っている油が乾いてしまうことも。部品同士が上手くかみ合って、スムーズに動き続けるということが腕時計にはとても重要。定期的に分解をして、部品の洗浄や傷んでいる部品の交換が必要になってきます。メンテナンスをしないと、電池交換しても動かなかったり、機械式時計なのにゼンマイを巻いても動かなかったり、ソーラーの時計なのに充電しても動かなくなってしまったりと。時計が動かなくなってから修理に出すと、メンテナンスの費用が高額になってしまうことも。せっかく自分に合った時計を見つけたのに使えなくなってしまいます。自分が使い続けたという価値を高めるためにも定期的なメンテナンスは必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか？安い時計には安い時計の良い所があり、高い時計には高い時計の良い所があります。安い時計は手軽な分、用途や場面で使い分けることができます。また色違いで集めたりとコレクションしやすいのも安い時計の良い所。高い時計は何かの記念や一生ものにふさわしいだけの良さがあります。後悔しない時計を選ぶなら自分の予算に合ったものと、少し予算よりも高いものを見てみるのがおススメです！まずは近くの時計店を覗いてみてくださいね。