福井市エルパ 最近よく聞くアストロンの魅力とは!?

【福井市エルパ 】最近よく聞くアストロンの魅力とは!?
日本時計メーカーとして144年(2025年時点)の歴史あるSEIKO。大谷翔平選手がイメージモデルを務めていることから、近年さらに注目を集めていますよね。そんなSEIKOの中でもプロスペックス、アストロン、プレザージュ、キングセイコーなど、様々なブランドが存在するということはご存知でしょうか?今回はSEIKOの中の“アストロン”にフォーカスしてご紹介していこうと思います。
目次
SEIKOの始まり
アストロンをご紹介する前に、まずSEIKOはどのようなブランドなのでしょう。SEIKOの歴史は1881年(明治14年)から始まります。東京都墨田区に精工舎を設立し、初めは掛け時計の製造を行なっていました。懐中時計も広く使われていましたが、当時では掛け時計の方が主流。掛け時計が懐中時計と比べて製造が容易にでき、輸入時計よりも安価に製造、販売が出来たと言われています。SEIKOだけでなく他社でも掛け時計の製造を始める会社がいくつもありました。あまたの時計メーカーの中から、いったいどうやってSEIKOは144年も続くブランドへと成長したのでしょうか。
日本一の工場へ
当時の時計メーカーも現在の時計メーカーも、細かな部品や外装の部品は外注している“水平分業方式”のメーカーがほとんどです。しかしSEIKOは、機械部分の加工及び組み立てはもちろん、針や文字盤に木製のケースなどを外注ではなく、専属の協力工場に依頼するなど、自社の中で一貫して全てを製造する“垂直統合方式”という方法へと切り替えていきます。これにより、販売出来る時計の質が他社と比べて高くなりました。高品質の時計作りに非常に有利に、さらに開発スピードも段違いになり、創業僅か6〜7年で日本一の掛け時計量産工場へと上り詰めました。
輸入時計から国産時計へ
創業当時は輸入時計が大半を占めていた日本。それをSEIKOが変えていくことに。創業から4年後の1895年に懐中時計を発売し、8年後の1899年には目覚ましの置き時計を発売。当時のドイツ製目覚まし置き時計は鉄製ケースを採用しており、錆びが懸念されていました。SEIKOはケースにニッケルメッキを施すことによって錆びにくくし、ドイツ製の目覚まし置き時計を日本から追い出したのです。掛、置、懐中時計の3部門を製造する日本唯一の総合時計工場になるまで、創業以来僅か10年の出来事でした。
国産初の腕時計
世界で腕時計が量産されるようになったのは1910年頃のこと。SEIKOは1913年に、国産初である腕時計“ローレル”を発表します。このローレルの発売はSEIKOにとって極めて難易度の高い挑戦でした。当時の技術的に12型という小型化は非常に困難なことだったのです。しかし、この挑戦によりSEIKOはさらに進化していくことに。設計技術及び微細加工技術、工作機械開発が格段に進みます。この国産初腕時計という記念すべき”ローレル”。ローレルを発売後、多くの革新的な腕時計を発表してきたセイコーは、2023年で110周年を迎えました。110周年の記念として、”ローレル”をオマージュした数量限定モデルを発表。ローレルの特徴である白の文字盤や赤色の差し色、茶色い革バンドなどのデザインを取り入れ、先人たちに敬意を払うとともに、”人に寄り添い、共に時を刻む”姿勢を表しました。
セイコー最大の危機と新しいスタート
1923年、セイコーは創業以来最大の危機に陥ります。関東大震災の災害により工場や営業所が全焼し、時計の製造が出来なくなりました。その影響で販売も中止になり、窮地に立たされますが、セイコーはすぐに復旧のための作業に取り掛かります。その甲斐もあり、なんと一年ほどで立て直し、営業を再開しました。工場も災害から約一年半後には生産を開始します。震災前に顧客から預かっていた約1500個の時計が焼失してしまいましたが、セイコーは新聞広告にて申し出た顧客に同程度の新品を持って返済をすると打ち出し、当時大きな話題になりました。さらに、震災一年後の12月には新しいブランドである今の”SEIKO”を発表・生産を開始。これまでは、精工舎に時計として時計を販売していましたが、正式に”SEIKO”というブランドを確立しました。これは、精工舎創業時の原点である”精巧な時計を作る”という理念に振り返り、さらに飛躍するため誕生しました。実はSEIKOとして初となる腕時計は震災前に開発されていました。この腕時計が奇跡的に震災から生き延びたことが、SEIKO腕時計誕生と復興を大きく促進したとされています。SEIKO誕生と大震災という危機を乗り越え新たにスタートを切る、セイコーにとって大きな一年となりました。
セイコーブランドを簡単にご紹介!
アストロンの他にも、SEIKOが出している魅力的なブランドが多くあります。それぞれの特徴を簡単ではありますがご紹介させて頂きます。
プロスペックス
1965年に誕生し、ダイバーウォッチをメインとした時計を売り出しているブランドです。国内での人気はもちろん、世界的にも大人気な本格スポーツウォッチのプロスペックス。国産時計にもかかわらず、海外向けモデルの人気が高すぎたため国内に逆輸入されたり、海外のファンが日本にちなんだ愛称を付けて、その愛称が日本で浸透したりと、その人気は止まることを知りません。メカニカル式の時計とソーラー式の時計があり、自分の使い方に合った選び方が出来るという点も魅力です。
プレザージュ
日本の伝統美が織り込まれた高級感のある美しいデザインと実用性に優れた時計ブランドで、海外からの支持も高いプレザージュ。琺瑯や漆といった特徴的な素材を使っているものも。その唯一無二の存在感と普遍的な魅力から、幅広い年代の方に選ばれています。新卒の20代をはじめ60代の方まで、プレザージュに魅了される方が多いです。プレザージュは全てメカニカル式で作られており、メカニカル式ならではの重みと厚み、さらに頻繁に時間を合わせるという手間をかけることでより一層愛着が湧きます。
キングセイコー
実はキングセイコーは、グランドセイコーとほぼ同じ時期に発売されたというのはご存じでしたか?グランドセイコーの発売された1960年の翌年である1961年に初代のキングセイコーが発売されました。高級ラインのグランドセイコーと、質実剛健なキングセイコーでとして売り出されていました。しかし、安価で正確なクォーツ式時計の普及などの影響により、1975年に姿を消してしまいます。そして47年の時を超えて2022年に念願の復刻を果たしました。復刻したキングセイコーの特徴としては、直線的なインデックスやラグ形状は継承しつつも、クラシックに仕上げています。風防をアクリルガラスからサファイアガラスに変更し、さらに照り返しを抑えるための内面無反射コーティング、ゼンマイの巻きあげも手巻きから自動巻きに変更するなどのグレードアップを果たしました。基本のサイズが37ミリから39ミリとコンパクトで低重心なサイズ感で腕にフィットします。
グランドセイコー
時計好きの憧れる時計。国産の時計メーカーの中では最高級とも言われているのがグランドセイコーです。クォーツ時計と機械式時計がありますが、グランドセイコーといえばやはりスプリングドライブが有名なのではないでしょうか。一般的な機械式時計の秒針はクォーツ時計のようにカチカチではなく、スムーズに動くのが特徴。よく見ると針が振動して少しずつ動いていることが分かります。グランドセイコーのスプリングドライブは、なんとこの針の振動が無いに等しいほど振動が無く、非常に滑らかに針が動くのが最大の魅力。ずっと眺めていても飽きません。また、ゼンマイが解けて動く力をクォーツ時計に用いられる水晶振動子で制御しているので精度が良いのも特徴。通常の機械式時計の日差は−15〜+35秒のものが多いとされていますが、グランドセイコーのスプリングドライブはなんと月差で±15秒。通常の機械式時計でも日差-3秒から+5秒ととても正確。クォーツに至ってはなんと年差で±10秒という驚きの精度です。シンプルで飽きがこないデザインと、職人がひとつひとつ研磨している鏡面のような輝きが魅力です。
アストロンの誕生
アストロンと言えば、大きめのケースとチタン素材に機能的なソーラー電波ですよね。しかし、初めてアストロンとして誕生した時計は、今のような時計ではありませんでした。アストロンが誕生するのは1969年。アストロンは初め、世界初のクォーツ式腕時計として誕生しました。当時セイコーが製造していたクォーツ時計は大型のロッカー並みの大きさのある置き時計でしたが、それをなんと腕時計の大きさにしてみせたのです。体積にすると約30万分の1。「常に時代の一歩先を行く」という創業以来の信条を貫き通したのです。これにより、誰もが高精度な腕時計を手に入れることのできる社会に変わっていきました。
精度を追い求めてGPSソーラーに
クォーツ式時計は高精度で、誰もが気軽に正確な時刻を確認出来る時計でしたが、セイコーの精度への追求は終わりませんでした。電波時計も精度は非常に高いですが、標準電波のタイムコードをキャッチし時刻を修正できる基地局が世界で5箇所しかありません。電波の届かない地域では電波時計であっても電波時計としての機能が使えず、正確な時刻を表すことが出来ないのです。そこで、セイコーはGPS衛星に目を付けます。なんとGPS衛星の電波を受信し、緯度、経度、高度から現在地を特定し、正確に時刻を表すようにしようと考えたのです。しかし「正確な時刻を刻むためにGPS電波を受信させよう!」と言っても、そう簡単に出来ることではありません。GPS電波をキャッチするためには、標準電波の100〜300倍の電力が必要になります。そのため電力の消費が激しく、省電力化が求められました。この非常に困難な問題をクリアしていき、2012年に販売が開始されました。SEIKOアストロンのGPS電波時計の開発により、世界中のどこにいても正確な時刻を刻むことが可能になりました。
さらに小型で高性能に
発売から6年が経った2018年に新シリーズのアストロンが発売されました。発売当初のアストロンと比べて、5X53という機械を採用したことでケースの小型化を実現。さらに、モジュールも新しく設計し直され、低消費電力化と時刻情報を最短3秒で取得することが出来る高速化にも成功。1日に最大2回の時刻修正を行うスーパースマートセンサーや、2つの国の時刻を一瞬で切り替えることのできるタイムトランスファー機能などを加えたことで利便性も格段にあがりました。2021年に新しく加わったモデルでは3X22という機械を採用。搭載する機能を絞ることでさらに小型に、そして薄型化にも成功しました。当時の7Xシリーズと比べると、ケースの小型化に加えて消費電力が約25%に減少、受信性能は1.5倍に向上。性能が格段に進化していきました。
新シリーズ“ネクスター”
アストロンの誕生から10周年になる2022年。SEIKOアストロンは新たにシリーズを追加します。これまでのアストロンは、初代クォーツアストロンをオマージュし、現代風にアレンジした腕時計を販売してきました。しかし、SEIKOアストロンの先進性を表す新しいデザインシリーズ展開を打ち出します。そんな10周年という記念すべき節目を機に誕生したアストロン新シリーズがネクスターです。当時のアストロンは、世界中を飛び回るビジネスパーソンをターゲットに絞って開発してきました。しかし、人々の急激なライフスタイルの変化に合わせて、ネクスターではターゲット像を再考することに。そしてネクスターは、近年ビジネスシーンでキーワードになっている「次世代のリーダー」にフォーカスを当て、彼らに向けた時計のデザインを構築していきます。その見た目は、5Xシリーズと比較すると大ぶりなケースの8Xならではの迫力を損なうことなく、コンパクトでモダンな風貌です。まさしく、次世代を担っていくビジネスパーソンが身につけるに相応しく、アストロンの先進性を見事に体現したシリーズが誕生しました。
アストロンを購入する年齢層とは?
SEIKOアストロンは非常に幅広い年齢層の方に選ばれています。20代には、これからステップアップしていき、大人としての魅力を出したい方に人気があります。キャリアを重ねて収入が安定した30〜40代にも。アストロンはシンプルなデザインで、どの年齢層の方が着用していても違和感がないため、50〜60代からの人気も絶大です。ケースとバンドがチタン素材になっており、通常使われるステンレス製の時計と比べると約40〜60%軽く、付けていても腕に負担が少ない点も人気の理由です。
なぜチタン製時計が選ばれる?メリットとデメリット
先程お伝えした通り、チタンは非常に軽量な素材です。ステンレス製がずっしりと感じるのに比べて半分以上の重量が減るのですから、長時間付けていても腕が痛くなりません。とくにメンズの時計ではケースも大きく、その分バンドも重量が出るので腕が痛くなってしまう事も。一方チタン製の時計は普段あまり時計をしない人でも違和感が少なく着けられます。また、チタンはアレルギー反応が出にくい素材のため、金属アレルギーで痒くなってしまう方にもオススメの素材です。さらに、チタンは優れた耐食性を持っているのもポイント。耐食性とは、水や汗、化学物質などによっての変色や腐食、錆びなどが出づらい特性のことです。時計を使用するにあたって経年劣化は免れませんが、通常のステンレス製時計と比べてチタンは非常に表面が硬く、傷が付きにくいため、美しい状態を長く保つことが出来ます。一方でステンレス製の時計が多い理由は、ステンレスは加工しやすく、チタンはその堅牢性から加工がしにくいという点にあります。チタンを加工するにあたって、ステンレスよりも非常に高い技術が求められるのです。さらに、表面の仕上げについても高い技術が必要となり、時間と技術のコストが掛かる分、高価になってしまいます。また、非常に硬く加工が難しいため、細かいデザインは出来ません。またチタン素材は軽くて丈夫な反面摩耗しやすいという特徴も。また傷が付いてしまったときの研磨が難しいという特徴もあります。良い点もあれば欠点もあるので、自分に合った素材のものを選ぶのがポイントになってきます。
アストロンの中でも種類がある!電波とGPSの違い
現在、アストロンは全てのモデルがソーラー時計で展開されており、電波時計とGPS時計に別けられます。まずソーラー時計とは、太陽光で充電して動く時計のことです。通常のクォーツ時計は2〜3年に一度の電池交換を必要としますが、ソーラー時計はその手間がかかりません。代わりに中に内蔵されている二次電池(バッテリー)が劣化し、充電がすぐに切れてしまう状態になった場合には、二次電池の交換が必要となります。二次電池はおよそ6〜7年で劣化が始まるとされており、10年程で交換する方が大半です。次に電波時計とGPSソーラーの違いですが電波時計とは、標準電波を受信して時刻やカレンダーを自動的に合わせてくれる時計のこと。高精度な原子時計を基準としているため、正確な時刻を確認することが出来ます。非常に便利な電波時計ですが、使用するにあたって注意点もあります。それは、電波の届かない場所では電波時計としての機能を使うことが出来ないという点です。山奥や地下、大きな建物の中、海外で電波塔の届かない地域では電波を受信できません。ですので、国内で使う分には何の問題もありませんが、海外に行く場合などは電波の届く範囲に行くか、届かない場合は電波機能をオフにする必要があります。そしてGPS時計とは、衛星からその時計の現在地を緯度、経度、高度で計算をし、時刻とカレンダーを自動的に合わせてくれる時計のことです。人工衛星から計算するため、世界中のどこにいても正確な時間を知ることが出来ます。ただし空が開けた場所でないと受信しにくいというデメリットもあります。
まとめ
アストロンはデザインも実用性も兼ね備えたSEIKOブランドです。常に正確な時刻を刻む時計アストロン。是非一度見て着けてみてはいかがでしょうか。アストロン及びSEIKOブランドは福井市のエルパにあるTAKEUCHIで沢山見ることができるようですよ!秋には大谷翔平選手限定モデルが発売されるなど、今後も目が離せません。
=247″]
セイコーの歴史とアストロンについて詳しく知ることができましたね!今では国産時計として有名になセイコーのアストロン。クォーツ時計に始まり、今では数少ないGPSソーラーの時計として大人気のブランドになりました!一度は実物を見てみたいですね。
直通電話はこちらから!