2021.7.13

【静岡市】夏に多い金属アレルギーって何？安心して結婚指輪を選びたい

これまで金属を身につけていてかゆくなったり、赤く腫れたり、という経験のある方は結婚指輪を選ぶ際に素材が心配ですよね。

一般的なアレルギーとは

そもそも、一般的な「アレルギー」とは「抗原抗体反応」と呼ばれ、免疫反応が特定の抗原に過剰に反応することをいいます。私たちの体には、異物が侵入した際に抗体を作って排除しようとする働きがあります。

金属アレルギーって何？

「接触性皮膚炎（皮膚のかぶれや痒み）」は「刺激性皮膚炎」と「アレルギー性皮膚炎」に分けられます。金属アレルギーは「アレルギー性皮膚炎」です。接触した部分に紅斑や皮膚の盛り上がり、あるいは水疱を生じる疾患です。激しいかゆみや痛みを伴う場合もあります。

アレルギーを引き起こす原因物資をアレルゲンといいます。アレルギーはたんぱく質に対して起こるものなので、金属が直接アレルギーを起こすわけではありません。つまり金属はアレルゲンではないのです。金属から溶け出した金属イオンが、人体が本来持つたんぱく質と結合し、アレルゲンとなるたんぱく質に変質します。夏は特に汗をかきやすいため、金属が汗に溶け出し、イオン化して体内に入り込みやすくなります。夏になると金属アレルギーが起こりやすいのはそのためです。

金属の中で気を付ける3大原因金属

金属アレルギーの【3大原因金属】と考えられているものが「ニッケル」、「コバルト」、「クロム」です。中でもニッケルに反応している人が多く、ニッケルは安価で金属製品に対して美しいツヤや輝きを出したり、扱いやすいこともありアクセサリーやジュエリーなどに多く使用されます。金属アレルギーの方には、この「ニッケル」を使用したもので反応している方が多いのです。ニッケルに触れる機会が多いことと、ニッケル自体がイオン化傾向の低い金属であることからだと推測できます。