【静岡市】若い世代に届いていない?真珠離れが進む日本に伝えたいこと
真珠のやわらかな光沢は、身につける人の品格をそっと映し出してくれます。日本人が大切にしてきた控えめであること、凛とした佇まいは、まさに真珠の持つしとやかな存在感と重なります。語らずとも伝わる品格、それこそが、真珠が長く日本人に愛されてきた理由なのかもしれません。けれど今、その静かな輝きが、若い世代から少しずつ遠ざかっているように感じるのです。真珠は、ただの装飾品ではありません。日本人が大切にしてきた美意識の象徴。その意味を、もう一度見つめ直してみませんか?
冠婚葬祭と「白」の意味
冠婚葬祭の場で、真珠が選ばれるのはなぜでしょうか。それは「白」が持つ意味に関係しています。人生の節目にあたる冠婚葬祭の場において、白は整える色として選ばれてきました。その背景には、古くから受け継がれてきた美意識と、静かな祈りが込められています。
葬儀における白

葬儀の場で白が選ばれるのは、故人を穢れから清め、静かに送り出すため。参列者が身につける白い真珠もまた、静かに哀悼の意を伝える手段として選ばれてきたのです。そこには派手さを避け、節度を重んじる日本人ならではの美意識が息づいています。
結婚式における白

一方、結婚式における白は、まったく異なる意味を持ちます。白無垢に象徴されるように、白は「何色にも染まっていない」純粋さの象徴。新たな家に入る花嫁が、すべてを受け入れる覚悟と誠実さを示す色でもあります。この場でも、真珠の白は控えめでありながら、凛とした美しさを添えてくれます。それは人生の門出にふさわしい、静かな誇りのかたちです。
若い世代と真珠の距離感
かつては成人式や結婚式など、人生の節目に真珠を送られることが当たり前のようにありました。けれど今、真珠は特別な場のためのもの、年齢を重ねてから身につけるものといったイメージに縛られ、若い世代の手から少しずつ離れつつあるように感じます。
特別なものという思い込み

真珠は格式が高く、フォーマルな場でしか使えない。そんな思い込みが、若い世代の真珠離れを加速させているのかもしれません。「自分にはまだ早い」「使いどころがない」そう感じる人も少なくないでしょう。けれど、真珠の本質は特別であることではなく、静かに寄り添うこと。その控えめな美しさは、むしろ日常の中でこそ、そっと輝きを放つのです。
日常に寄り添う真珠の可能性

最近では、カジュアルな装いに真珠を一粒添えるスタイルも少しずつ広がっています。それは、派手さではなく、自分らしい品格をまとうという選択。トレンドに左右されないその佇まいは、自分らしさを際立たせてくれます。真珠は時代を超えて、静かにその意味を変えながら、私たちの美意識に寄り添い続けるのです。今こそ、若い世代の感性で、真珠の新しい表情を引き出してみませんか?
真珠が語る美しさのかたち
真珠の美しさは、海の中で長い時間をかけて育まれ、自然の営みとともに生まれる静かで深い輝きです。誰かに見せるためではなく、自分自身を整える美しさ。それが真珠の本質です。控えめでありながら、確かな存在感を持つその輝きは、内面の品格をそっと引き出してくれます。美しさとは、外側にあるものではなく、内側から滲み出るもの。真珠は、そのことを静かに語りかけてくれる存在なのです。
未来へ受け継ぐ品格
真珠は、母から娘へ、世代を超えて受け継がれてきた宝石です。時代が変わっても、価値観が揺れても、真珠が語る美しさは揺るぎません。人生の節目に寄り添い、記憶を刻みながら時を超えていく存在。真珠を受け継ぐということは、過去の美しさをなぞるのではなく、自分らしい品格を新たに紡いでいくことなのです。真珠は、そうした生き方の品格を静かに語り継ぐ、かけがえのない存在であることの証でもあります。
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