【静岡】譲り受けた「あこや真珠ネックレス」:なぜメンテナンスが必要か
あこや真珠は、その美しいテリ(光沢)としっとりとした質感で世界的に愛されていますが、主成分が炭酸カルシウムであり、酸や熱、乾燥、湿気に弱いというデリケートな特性を持っています。さらに、ネックレスは真珠を糸やワイヤーで繋いでいるため、真珠そのもの以外にもメンテナンスが必要な箇所があります。
真珠層の劣化と輝きの維持

真珠の輝きを損なう主な原因は、汗や皮脂、化粧品に含まれる酸や油分です。これらが真珠の表面に付着したまま長期間放置されると、真珠層がわずかに侵され、テリが失われたり、黄ばみや白濁を引き起こしたりする可能性があります。
譲り受けた真珠
前の持ち主がどれだけ丁寧にお手入れしていたか分からないため、表面に目に見えない汚れが蓄積している可能性が高いです。これを放置すると、真珠本来の美しさが失われてしまいます。
ネックレスの命「糸」の劣化

真珠ネックレスは、真珠をつなぐ**糸(またはワイヤー)**が劣化すると、突然切れて真珠が飛び散ってしまう危険性があります。糸は汗や経年劣化、湿度の影響で徐々に弱くなり、伸びていきます。
譲り受けた真珠
いつ糸替えがされたか不明な場合、糸がかなり劣化していると考えるべきです。真珠と真珠の間に珠1個分ほどの隙間が見えるようなら、それは糸が伸びてしまっているサインであり、すぐにでも糸替え(またはワイヤー交換)が必要です。専門家による糸替えは、真珠の穴周りのクリーニングも兼ねることが多いため、非常に重要なメンテナンスです。
保管時のダメージと取り扱い

真珠は硬度が低く、他の宝石や硬いものと触れると傷つきやすいです。また、高温多湿や直射日光、極端な乾燥も大敵です。
譲り受けた真珠
どのように保管されていたかによって、微細な傷や変色、乾燥によるダメージを受けている場合があります。
譲り受けた真珠ネックレスのメンテナンスステップ

譲り受けた真珠ネックレスについては、日常のセルフケアと、専門家によるプロケアの両方が必要不可欠です。
1. 専門家によるチェックとプロケア(最優先)
まず、信頼できるジュエリー専門店や真珠専門店に持ち込み、以下のプロのメンテナンスを受けることを強く推奨します。
糸替え・ワイヤー交換:
真珠が切れるリスクを回避し、安心して着用するために、購入時期が不明な場合は交換が最優先です。
多くの場合、「オールノット加工」(珠と珠の間に結び目を作る手法)で組み直され、万が一糸が切れても珠が飛び散らないようにしてもらえます。
クリーニング・リフレッシュ:
真珠の穴の周りなど、セルフケアでは届かない部分の汚れを徹底的に除去してもらいます。
表面のわずかな汚れや黄ばみであれば、プロの技術でテリを回復できる場合があります。
真珠の専門的な状態(劣化、傷の有無など)を正確に診断してもらえます。
2. 日常のお手入れ(セルフケア)
プロによるメンテナンス後も、日常のお手入れを継続することで、美しさを維持できます。
使用後の拭き取り:
着用後は必ず、真珠専用またはメガネ拭きのような**柔らかくきれいな布(マイクロファイバーなど)**で、優しく丁寧に拭き取ってください。
特に汗をかいた場合は、一粒ずつ丁寧に、汗や皮脂、化粧品の成分を拭き取ることが大切です。
水洗いは原則NGですが、酸性の液体(お酢、果汁など)が付着した場合は、ごく少量の水でサッと洗い、すぐに乾いた布で水気を拭き取った後、陰干ししてください。
化粧品への注意:
着用は、化粧、香水、ヘアスプレーなどを終えてからにしましょう。これらの化学物質は真珠の輝きを損なう原因となります。
保管方法:
直射日光、高温多湿、極端な乾燥を避けた場所に保管します。
他のジュエリーと触れて傷がつかないよう、専用のケースや、仕切りのあるジュエリーボックスに分けて保管してください。
防虫剤は真珠に悪影響を与える可能性があるため、一緒に保管するのは避けましょう。
まとめ:譲り受けた真珠を輝かせ続けるために

譲り受けたあこや真珠ネックレスは、単なるジュエリーではなく、前の持ち主からの大切な想い出と財産です。
**「譲り受けたものだからこそ、一度はプロに見てもらう」**という意識が、真珠を美しく長く保つ秘訣です。プロによる糸替えとクリーニングを受け、その後の日常的なお手入れを習慣づけることで、受け継いだ真珠は、あなたの胸元でこれからも長く、優雅な輝きを放ち続けるでしょう。
LUCIR-K

静岡の中心地にあるジュエリーショップLUCIR-K(ルシルケイ)は真珠専門店としてあこや真珠ネックレス、黒蝶真珠ネックレスを中心に数多くの真珠を取り揃えています。真珠購入をお考えの方はルシルケイへ相談してみてはいかがでしょうか。
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