【浜松市】魅惑のカラーストーン:個性豊かな宝石たちの世界

地球の内部で数百万年にわたって形成されるカラーストーンは自然の産物です。このプロセスには、圧力、温度、化学反応が関与しており、自然の力が生み出した芸術品とも言えます。個性豊かな宝石たちの世界をのぞいてみましょう。
宝石のはじまり
ほとんどの天然の宝石は地球の内部(主に地殻/マントル )で長い時間をかけて形成されます。 マグマの熱い熱気、非常に高い圧力、緩やかな冷却過程の中でカラーストーンが結晶化してできあがります。その過程で起こる小さな違いが、それぞれの持つ色の違いに影響すると言われています。
宝石の色の秘密
ほとんどの宝石の色は、その宝石固有の成分による自色性と呼ばれるものと、微量元素による他色性と呼ばれるものがあります。また、自色性より他色性のカラーストーンが圧倒的に多い傾向にあります。何れも同じ化学元素でも結晶構造の違いにより、現れる色はまったく異なります。
自色性
鉱物の結晶構造に常に含まれる発色成分により発色している。
自色性のカラーストーンは、構成している成分の中に着色元素があるため、どの石も同じような色合いを期待できます。若干の個体差はありますが、見た目の色で何の宝石か大体分かるというイメージです。
☑ペリドット
☑アルマンディーンガーネット
☑トルコ石
他色性
鉱物の主成分は無色だが、結晶の一部である微量の成分によって色が現れる。
他色性のカラーストーンは、含まれる不純物の量が異なるため、それぞれの石の色合いが異なります。
☑ルビー
☑ブルーサファイヤ
☑エメラルド など
個性豊かな宝石たち
同じ鉱物なのに違う色(種類)の宝石
ルビーとピンクサファイヤ
ルビーとピンクサファイヤは無色透明の鉱物コランダムに、結晶化する過程で主にクロムが入ることにより色が生まれます。このクロムの配合パーセンテージでルビーになるのかピンクサファイヤになるのかが決まってしまうのです。クロムの量が0.1%程度だとルビーに、割合が0.1%以下ほどしか混ざっていないとピンクサファイアになるのです。
同じサファイヤでも豊富なカラーバリエーション
サファイアと言えばブルーサファイヤが代表的なカラーですが、その他にも様々なカラーバリエーションが存在します。
■パパラチアサファイア
ピンクとオレンジの絶妙な中間色を持つパパラチアサファイアがファンシーカラーの中でも最高級にランクされます。パパラチアサファイアの色は、わずかなクロムとバナジウムによって生み出されます。
■イエローサファイヤ
イエローサファイアは、褐色に近いものから薄いレモン色のものまであり、中でも、オレンジがかった鮮やかな濃い色味のイエローサファイアは価値が高くゴールデンサファイアと呼ばれています。イエローサファイヤの色は鉄・クロム・チタンなどの微量成分によって生み出されます。
二つの色を持つアレキサンドライト
アレキサンドライトは太陽光の下ではグリーン、人口光の元ではルビーのような赤色にかがやく大変珍しい宝石です。アレキサンドライトの色を変化させる性質は、微量のクロム含有による珍しい光吸収特性に由来しています。
魅力的なカラーストーンとの出会い
カラーストーンの色の仕組みを知っておくと宝石を選ぶ際に、よりカラーの魅力に気付くことができのではないでしょうか。自分自身の好みの色を探すコツもつかめるはずです。これから出会うカラーストーンに自然のロマンを感じ取ってみて下さい。
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