【富山市】婚約指輪の宝石はなぜダイヤモンドなの？歴史から分かるその理由とは

婚約指輪の宝石と言えば「ダイヤモンド」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、なぜダイヤモンドなのか？婚約指輪の歴史をひも解くとその理由が見えてきます。今回は婚約指輪の歴史と共に、ダイヤモンドが選ばれている理由をご紹介します。

婚約指輪と聞いて１番最初に思い浮かべるのはやはりダイヤモンドですよね！婚約指輪にセッティングされたダイヤモンドは家族の宝石として世代を超えて受け継いでいく大切なものです。だからこそ、ダイヤモンド選びは非常に重要なんです！実は、ダイヤモンドには４Cと呼ばれる評価基準があるんです！天然の鉱物ですから、グレードは１つではありません。婚約指輪選びの前に知っておきたい！４Cについてご紹介します！４Cとはダイヤモンドの品質を評価する４つの基準のこと。1950年代にG.I.A(米国宝石学会)が開発し、国際的に使用...

何よりも硬いダイヤモンド

婚約をする際に男性から女性へと指輪を贈るという習慣は古代ローマ時代にすでにあったといわれています。当時は鉄の指輪を用いていましたが、鉄は金に変わり宝石が飾られるようになりました。数多の宝石の中で特にダイヤモンドが選ばれるようになったのは15世紀の事です。人々は天然の鉱物としては珍しい正八面体の結晶に惹かれ何よりも硬いということにも驚きました。また、発掘される量が少なく希少なものでもありました。そうしたダイヤモンドの性質に人々は神秘性を感じたのです。

ただ、ダイヤモンドは地上で最も硬い鉱物であるがゆえに他の宝石のように簡単にカットしたり研磨したりすることができませんでした。そのため、その美しさについては長い間ベールにつつまれていたのです。ダイヤモンドの研磨技術が発展したのは14世紀の事。カットと研磨によってダイヤモンドは美しく輝き人々を更に魅了することになりました。また「ダイヤモンドは人から贈られたほうが縁起が良く、贈られた人を守る力がある」との言い伝えもありました。その結果、15世紀のヨーロッパでは永遠の愛を誓うのに際して贈る指輪にはダイヤモンドがなくてはならないものとして定着したのです。

世界で最初のダイヤモンドの婚約指輪

史実としてダイヤモンドの婚約指輪が初めて登場するのは1476年のこと。オーストリアのハプスブルク家の王子、マクシミリアン大公がお相手のプルゴーニュ公国の公女マリアに贈ったのが世界で初めてのダイヤモンドの婚約指輪とされています。指輪はかまぼこ型のダイヤモンドでマクシミリアンとマリアの頭文字であるＭをデザインしたものでした。

日本にダイヤモンドの婚約指輪が定着

日本では結婚の際に指輪を贈るという習慣はなかなか根付かず、キリスト教式の結婚式が日本に紹介された頃に結婚指輪が広まりました。婚約指輪がお目見えしたのは第二次世界大戦後のことです。ダイヤモンドは戦時中には取引が制限されていましたが昭和41年には解禁になり、その2年後には南アフリカのダイヤモンド会社による婚約指輪のキャンペーンが始まり、それからわずか十数年で日本でもダイヤモンドの婚約指輪が一般的になったのです。

ダイヤモンドが人々を魅了した古代からその輝きは変わりません。天然の鉱物であるダイヤモンドは世界で同じものは一つとしてなく、婚約指輪も唯一無二のものとなります。心を込めて選ぶダイヤモンドはまさに愛の証。愛する人の手に飾られたその日からふたりにずっと寄り添い、その人生を輝かせてくれるものとなるのです。