四月の誕生石としても有名なダイヤモンド。それは、地球上で最も硬い原石とされています。その硬さから「固い絆を結ぶ」という意味が込められています。また、ダイヤモンドの石言葉は「変わらぬ愛」「純白」や、その澄んだ美しさから「清浄無垢」「純潔」という意味があります。ダイヤモンドは永遠に輝き続けることから宝石の王様と呼ばれています。また、五大宝石の一つとされ、美しさや希少性を兼ねそろえた、他には類をみない宝石といえるでしょう。実は、「ダイヤモンドを贈る」ということに、深い意味が込められていることをご存じですか？

結婚指輪に込められた想い

当たり前のように購入して何気なく身に着けている方も多いと思いますが、実は結婚指輪には深い意味が込められているのです。常に左手に輝く結婚指輪はふたりが夫婦となった証であり、手元を見るたびに結婚したことを実感させてくれます。また結婚指輪は円いかたちをしています。これは、「途切れることがない」「終わることがない」ふたりの永遠の愛を象徴する意味があります。

左手の薬指に着ける意味

左手の薬指になった理由は、古代ギリシャからの言い伝えから。古代ギリシャでは左手の薬指には心臓につながる太い血管があり、心臓は人間の感情を司る場所だと考えられていました。そのことから心臓に直結する左手の薬指に着ける事で相手の心を掴み、誓いをより強固にすると信じられていたのです。

結婚指輪にダイヤモンドを贈る意味

ダイヤモンドは、「輝くような美と金運に恵まれ、愛に満ちた家庭を築ける」と信じられていようです。エンゲージリング（婚約指輪）やマリッジリング（結婚指輪）に、ダイヤモンドが多く選ばれている理由も、この石がもつ宝石言葉や意味を考えると、とても理解できます。二人の愛が永遠につづき、いつまでも幸せな日々をすごせるように願いを込めて、ダイヤモンドを贈る習慣が生まれたのでしょう。

４Cについて

ダイヤモンドの品質を評価する基準としてG.I.A(米国宝石学会)が開発した”４C”という品質評価基準が国際的に使用されています。４Cとはダイヤモンドの品質を表すための基準であるCarat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の四つの頭文字を組み合わせて”４C”と呼ばれています。では、詳しく見ていきましょう。

≪Carat：カラット≫　重さ

1カラット2カラットと聞かれたことがあるかと思いますが、カラットは宝石全般の重さを測る際に使われる重量単位のこと。１ct＝0.2g

カラットは４Cの中で最も見た目の違いが分かりやすい基準です。ダイヤモンドの原石が大きければ大きいほど貴重であり、さらに、カットや研磨といった加工が施されlため、カラット重量が重いものはそれだけ希少性があります。

≪Cut：カット≫　輝き

カットはダイヤモンドの美しい輝きや煌めきを決定づける要素です。ダイヤモンドの品質基準の中でただ一つ、人が手を加えることができる要素です。ダイヤモンドが美しく輝くためには、カットに卓越した技術と経験が必要とされます。一般的な58面体のラウンドブリリアントカットでエクセレント、ベリーグッド、グッドと名前がついています。

≪Color：カラー≫　色

カラーはダイヤモンド自体の地色を表しています。最も美しいとされているのは無色透明なものです。アルファベットはABCからスタートですが、ダイヤモンドはDカラーから始まります。ダイヤモンドのＤからのスタートという説と、もしかしたら今後、今のＤカラー以上に無色のダイヤモンドが発見されたときの為に空けておいた、という二つの説がございます。さらにそれぞれのダイヤモンドの黄色味の度合いによってランクが分類されています。

≪Clarity：クラリティ≫　透明度

クラリティはダイヤモンドに含まれる内包物の少なさを表しています。その評価はダイヤモンドを10倍に拡大検査し、ダイヤモンドの表面および内部の不純物やキズの有無や位置、大きさなどを判断できる基準で、11段階に分類されます。

＜世界三大カッターズブランド＞

ダイヤモンドというとリングやネックレス等を手掛ける、「ハリーウィンストン」や「カルティエ」、「ティファニー」などのジュエラー（宝石商）が有名です。しかし、これらのジュエラーとは違い、ダイヤモンド研磨士(カッター)を自社で抱え、ダイヤモンドを原石から切り出し、磨き上げ、カッティングまでの全ての工程を自社で行う「カッターズブランド」と言われるブランドがあります。ダイヤモンドを取り扱うジュエラーはこういったカッターズブランドから買い付けて商品を作っているのです。実はダイヤモンドは、カットによってダイヤモンドの輝き方や見え方が大きく異なります。その中でも、オランダの「ロイヤルアッシャー」、アメリカの「ラザールダイヤモンド」、イギリスの「モニッケンダム」の3社は、ダイヤモンドのカッティング技術に最も優れており「世界三大カッターズブランド」と呼ばれています。では早速ひとつひとつ見ていきましょう。

・ロイヤルアッシャー

世界で唯一「ロイヤル」の称号を持つブランド。オランダのブランドです。160年以上の歴史があり、英国王室御用達のお姫様ブランドです。一業種に一社しか与えられないロイヤルの称号を授かったブランドですので、まさにダイヤモンドブランドの最高峰です。世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」をカットしたのがアッシャー社です。そのダイヤモンドが1953年6月に行われたエリザベス2世女王の戴冠式で使われた王笏と大英帝国王冠にセットされいます。「カリナン」は英国王室で大切に受け継がれており、平穏で幸せな運命のダイヤモンドと言われております。いつの時代も、美しく輝くダイヤモンドとして世界中の王室･皇室から称賛を集めています。

■ダイヤモンドの特徴

一般的なダイヤモンドは七色の虹色の輝きが強いですが、ロイヤルアッシャーは「ブリリアンス」と言って、白く輝く光を重視しています。ヨーロッパの人は白い輝きを伝統的に好んできました。その白い輝きを出すためにカッティングにものすごくこだわっているのです。テーブル面(ダイヤモンドの一番広い部分)を多くとることでブリリアンスという白い光が強く出ます。ロイヤルアッシャーは純白なウエディングドレスに象徴されるブライダルシーンにふさわしく、白く上品で明るく輝きます。

～ロイヤルアッシャーで人気のデザイン～

一つ目にオススメしたいのがこちらです。こちらはウェーブのデザインです。指の付け根に沿うようにねじれたＳ字のデザイン。指をさらに綺麗に見せてくれる効果があるそうです。また、とてもぷっくりしたデザインで厚みがあります。そのため男性にもオススメなんだそう！Ｓ字で綺麗に見せつつぷっくりで可愛らしくも見せてくれる贅沢なデザインですよね！

二つ目にオススメしたいのがこちら！こちらは王道でシンプルなストレートなデザインです。スッキリとしたダイヤ一石のデザインですので、ロイヤルアッシャーのダイヤを堪能できることと思います。シンプルなので飽きが来ず、永くお使いいただけるのも最大の魅力かと思います。この二つのデザインに限らず、シンプルからデザイン性のあるものまで豊富に取りそろえるロイヤルアッシャー。ぜひ、着け比べてみてくださいね！

・モニッケンダム

純白の光を放つ「ラクジュアリー・ホワイト」の輝きで知られています。まばゆい白、豊潤な光。モニッケンダムは、1890年にオランダ・アムステルダムで設立され、現在はイギリスで発信するダイヤモンドブランドです。「原石に命を与える」をカッティングポリシーとしています。原石の個性を最大に生かし、最高の輝きを作り出す事であり、創業以来、大切な熟年の技術を確実に伝え、美しさ溢れるダイヤモンドを生み出しているのです。1948年にエリザベス王女ご結婚の際、タンザニア政府が御祝いとして贈呈したダイヤモンド原石のカットを依頼されたり、1966年にクイーンズアワード英国産業賞（Qeen’s Award to industry）をエリザベス女王より賜ったりしたことでも有名なブランドです。

■ダイヤモンドの特徴

ロイヤルアッシャーは世界最大のダイヤモンドをカットしましたが、モニッケンダムは世界最小のフルカットへ挑戦したことで有名です。その小ささはなんと針の穴に通るくらいの小ささとのこと！フルカットとは、研磨済みダイヤモンドが58面体のラウンドブリリアントに仕上げてあるという意味です。道具製作に7カ月費やし、8個目の挑戦でなし得たのは、世界で最も小さいフルカットダイヤモンドと言われモニッケンダムのカッティング技術が世界を驚かせました。また、4C品質規格の基となった、ダイヤモンドのグレードを考案したのはモニッケンダムです。モニッケンダムではブリリアンシー(テーブルから出るまばゆい白色光)を最も大切に考えてカットしています。白さが強いだけの光ではなく、バラの香りがしてくるような白、さまざまな色の気配をもつ白、様々な色の気配を持つ白、色が薫り立つようなニュアンスのある白の光。それはまさに、生きているかのような瑞々しい輝き。ラグジュアリーホワイトは、モニッケンダムが追求する最も美しい輝きなのです。

～モニッケンダムで人気のデザイン～

モニッケンダムのダイヤモンドは、まばゆい白、豊潤な光。上品に輝いています。可愛らしく、シンプルかつエレガントなモニッケンダムの婚約指輪・結婚指輪は世代を超えて愛され続けるデザインです。V字のデザインは指の付け根の内側まで入るため、指をさらに長く見せてくれる効果があります。レディースはモニッケンダムの白く瑞々しいダイヤがふんだんに配置されているため、とてもキラキラで華やかな印象に見せてくれるでしょう。モニッケンダムの唯一無二の輝き、ぜひ着けてみてはいかがでしょうか。

こちらはストレートのデザインでダイヤが斜めにセットされています。写真はマットとツヤの両方が施されていますが、全部ツヤでも全部マットでもできるそうです。ストレートのデザインもウェーブのデザインも気になっている方にはぜひおすすめしたいリングです！

・ラザールダイヤモンド

“The World’s Most Beautiful Diamond.® ”わずかな光をとらえ虹色の輝きを放つ奇跡のカット。「ダイヤモンドの魅力は輝きにある」として、当時のダイヤモンドの評価基準「3C（色Color、カラットCarat、透明度Clarity）」に、カットを含めた「4C」を提案し、定着させたブランドとしても有名です。七色に輝くダイヤモンドは奇跡のカッティングとも言われています。世界で最も美しいダイヤモンドとして数学的・科学的に証明されています。世界で唯一、世界で一番美しいと語って商品を売っていい会社は今の時点でこのラザールダイヤモンドだけです。これ以上美しいダイヤモンドは今の科学ではまだこの世に存在しません。

■ダイヤモンドの特徴

ラザールダイヤモンドのダイヤは、暗いところでも僅かな光を捉え、虹色の輝きを放ちます。ラザールダイヤモンドのダイヤモンドが一番きれいに見える場所、それは室内(お家)です。具体的に言うと、お二人で行く夜のドライブ、夜の散歩、映画館・・・ロマンチックですよね。これは「アイディアルメイク」といわれ、原石の輝きを最大限に引き出し、最高の研磨をすることで暗い場所でも僅かな光を拾ってまばゆいまでの美しい輝きを放つことを言います。アイディアルメイクはダイヤモンドが持つ特徴の「屈折率」、「反射率」、「分散率」から計算された理想的に輝くダイヤモンドの形です。当初、アイディアルメイクのダイヤモンドは幻のダイヤモンドと言われていました。現在、アイディアルメイクが誕生して100年以上が経ちますが未だこの輝き以上のメイクは確率されていません。美しさを秘めた原石に、完璧なカッティングを施し、最高の輝きを引き出すことに徹底的にこだわっているのです。

～ラザールダイヤモンドで人気のデザイン～

ラザールダイヤモンドは虹の七色の輝き、奥深い輝き、テリとツヤ感が特徴です。こちらのデザインは、全体的に優しい印象のある結婚指輪です。シンプルでありながら存在感のあるリングに仕上げています。ダイヤモンドの美しさを活かした普段使いもしやすいデザインが魅力です。

次に紹介したいのがこちら！アームの3面を立体的に彩るダイヤモンドが、見る人の目をとらえる輝きと個性を放つスリーサイドリングです。厚みをおさえた細身のアームで着用感も追求しており、ラザールダイヤモンドが持つ技術の粋を集めたデザインです。

【結婚指輪選びはセレクトショップがオススメ】

ブライダルリング専門ショップは大きく分けて、ブランドのショップとセレクトショップがあります。ブランドのショップは、1つのブランドのみを扱い、1つのブランドの中でデザインの違いなどを見比べ、選ぶタイプのショップです。

一方、セレクトショップとは、一つのお店で色んなブランドを取り扱っているのが特徴です。たくさんのブランドからデザインや着け心地を見比べる事ができます。一生物だからこそ、せっかくならたくさん見て選びたいですよね。だからこそ、結婚指輪選びにはセレクトショップがおすすめなんです。取り扱いブランドの多いセレクトショップであれば、定番のデザインから人と被らないデザインまでたくさんの種類の中から選ぶことができます。何も分からない状態でも、お店の方が１つ１つ教えてくれるので大丈夫です！実際に指輪を見ながら検討しましょう。

よくある質問

Q.　結婚指輪は分割で買うこともできますか？: A. できます。むしろ最近では分割でお求めになる方の方が多いです。結婚式や新婚旅行などの短期間のイベントは一括で支払いをして、結婚指輪のような一生涯着け続けるものは分割で、という方が多いですよ。
Q.　来店する前に予約は必要ですか？: A. ご予約は必須ではございません。お二人のご都合が良い時に、お二人のペースでご来店頂けましたら嬉しく思います。ただ、土・日・祝日の午後は込み合う可能性がございます。ゆっくりご覧になりたいカップルさまには、来店のご予約をお勧めいたしております。
Q.　指輪の下見をしたいのですが…: A. ぜひお気軽に見にいらしてください。下見だけしたい、試着だけしたい場合も大歓迎でございます。ご予約の有無に関わらず、スタッフにてご案内させていただきます。これから一生を共にする指輪となりますので、じっくりお二人で話し合って決めていただければと思っております。私たちスタッフは、しっかりお二人のサポートをさせていただきますので気になることがございましたらお気軽にご相談くださいませ。

Q.結婚指輪は必ずペアのもので揃えるべき？

A. いいえ。夫婦で手の大きさ、形が全く同じという方はいらっしゃいませんし、お好みもそれぞれ違うと思います。元々結婚指輪は相手の好きなリングを、お互いにプレゼントし合うものなので、バラバラでも問題ありません。むしろ、同じペアのリングにすると、他にも同じペアのデザインを付けている夫婦が多くいらっしゃる可能性が高いため、「〇〇ブランドのストレートのデザインと◇◇ブランドのウェーブのデザインで、二人のペアということにしよう！」といった、他の夫婦と被らないペアでお決めになる方も多くいらっしゃいます。

Q.結婚指輪の予算は？

A. 平均25万～35万くらいの方が多いようです。また、一括で支払う方法の他に、分割で支払うことも出来るので、月々１万円くらいの支払いで計画的に購入するのがオススメです。結婚が決まると、何かと、まとまった金額が必要になります。ですので皆さま結婚式などの費用は現金でお支払いをされる方が多いですが、生涯お付けいただく結婚指輪は月々１万円くらいでお支払いされる方が多いようです。分割で支払うものと一括で支払うものとで分けて考えておくといいですね。

まとめ

いかがでしたか？世界三大カッターズの魅力は伝わりましたか？紹介させていただいた３つのブランド、ただすごいだけではなく、ちゃんとそれぞれ違った特徴がありますよね。結婚指輪、どこのブランドで選んだら良いか分からない…という方はぜひ、「ダイヤモンド」で選んでみてはいかがでしょうか！知識豊富なスタッフがダイヤモンドについて一から教えてくれますよ！また、一度にたくさんのブランド、指輪を着け比べできるのは、とてもお得感があり楽しいですよ！指輪は、いくら雑誌やネットで見ても分からないことが多いですよね。まずはたくさん試着してみるのがおすすめです。実際に見て、着けて選んでみてくださいね。