【浜松市】パールジュエリーの老舗。松本真珠が生んだ世界唯一の宝石“サンゴパール”

「金銀珊瑚」と謳われるほど、珊瑚は古来より財宝として珍重されています。宝石言葉は「幸福」。語呂合わせで結婚35周年（サン・ゴ）の記念や、出産祝い（サンゴ＝産後）にも多く贈られます。純白の真珠同様、生命の営みによって生み出される有機起源の宝石珊瑚は、周囲の変化に敏感に反応する性質があります。異変を察知し身の危険を持主に知らせると信じられており、古来より厄除けとして人々から重宝されてきました。そんな不思議な力を持つ宝石がサンゴパールの核になっているのです。

丹精込めて育てたサンゴパール

見る者を吸い込む柔らかな照りは、人工的な調色では到底引き出すことができません。アコヤ真珠は通常白い核を基に作り上げていきますが、サンゴパールな場合は核の部分に厳選された天然のサンゴを入れ込んで作られています。海底深くから採られるこの貴重な珊瑚を使用して作ることは、非常にコストかかり簡単に作れるものではありません。そんな、貴重なサンゴパールを生産し世界へ発信したのが松本真珠です。

松本真珠

貴重なサンゴパールを生産に成功したのが、あこや貝の産地でもある愛媛県宇和島市にある「松本真珠」。リアス式海岸になっており真珠の養殖場としては屈指の生産量を誇ります。穏やかな海の中でゆったりと貝が育ち、高品質な真珠が毎年水揚げされているのです。そして、真珠の核になる貴重な珊瑚を提供しているのが高知県宿毛市に拠点を構える「菊地珊瑚加工所」。菊地珊瑚加工所は、珊瑚の産地として世界に名を馳せてきた土佐の伝統を受け継ぐ珊瑚専門店です。そんな珊瑚を使用して生産されたサンゴパールはほんのり美しいピンク色を放ちます。真珠と珊瑚どちらも古い歴史をもつ宝石、だからこそサンゴパールでしか得られない魅力があるのではないでしょうか。

よくある質問

Q.サンゴパールで作るアイテムは？

A.上記で説明したように、サンゴパールは非常に貴重な真珠となります。そのため、連のネックレスの一部をサンゴパールに変えたり、チェーンのネックレスにする方が多いようです。

Q.真珠は調色されていない方が良い？

A.真珠は乾燥や酸などにより、経年で変化してしまう宝石です。調色の真珠は一般的に、紫外線による変化が起こりやすいとされ、長く使用すると色味の変化や、輝きが鈍くなることも多いと言われています。無調色真珠の最大のメリットはこの経年変化が起こりにくいこと。永く身に着ける真珠だからこそ気を付けたいポイントです。

Q.真珠はどのように選びますか？

A.真珠は一般的に「巻き・テリ・色・キズ・形・サイズ・無調色」によって品質の良し悪しを決めます。条件が備わった真珠は高品質であるといえるでしょう。